さくらんぼん🍒のリリックノート

つまりチラシの裏です。ここを見る事以上に人生の時間を無駄にする事は無いと思います。

転生してもAでした。→目指せFカップ!条件は魔王様と世界征服!? 第三話

転生してもAでした。第一話はこちら ↓
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前回までの転生してもAでした。は!?
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※画像と本文が大幅に異なる場合が希にあります。


第三話 : レベル上げ


「え…レベル上げ……ですか……?」
『そうだね☆』

「私の嫌いな言葉は一番目が 努力 で二番目が 頑張る なのですが…」
『KUZUGA☆』

『まぁいいや、まずは現状を確認してみようよ。ステータスオープンって言ってみて☆』

「なんでですか!?いやですよッ!!」

『めんどくさいなお前! 良いから言えよッ!』

「仕方ないですね… ぁ!ステータスーッ!オープンッヌ!」

『ノリノリやないかーい☆』
このツッコミはまだまだだな…ちゃんと教える必要があるな…と私は落胆した。

そして、私の目の前にゲームに出てくるようなウィンドウが開かれた。
「おおー…凄い…!」


ウインドウには私のステータスのようなものが書かれている。


   名前:サクラ
   種族:鬼族
   レベル:1
   スキル:怪力(Lv1) 偏食(Lv1)
   称号:ぺったん鬼女 (全ステータス 20% ダウン)


「oh …。」

「可憐な私が怪力?そして…ぺったん…? 20% ダウンとか酷すぎない…?」
私は目を疑った。システムにハラスメントされているのである。シスハラである。

まぁこれで異世界無双はできないと理解できた。
私はもともと最強とかチートとかには全く興味がない。
いかに#面白おかしく生きるか__ 巨乳になるか__#?これにしか興味がないのだ。
そして、今の私には最強の魔王様がバックにいる。
私自身は弱くても全然問題無いのだ。
魔王様!ファイト!

とは言え、これから ちまちま とレベル上げをするのは性に合わない。
そこで、エスト様に とある提案をしてみる事にした。

「エスト様。レベル上げの件ですが、私に考えがあります。」

『なんだーい?聞くよー☆』

「エスト様は魔王なので、経験値とか凄いと思うのです。そこでですね…。2人でスパーリング的な事をしてたらレベルが上がらないですかね?」

『なるほど。もっともな意見だね☆ いいよ!魔法でバリアを張るから思い切り殴ってみなよ☆』

「思い切り……ですか? 良いのですか?」

『レベル 1 の鬼に殴られたところでなんともないよ☆』
エスト様はふんぞり返り余裕の笑みを浮かべている。

「めっちゃフラグが立ってますけど…」

『フラグ?』

「未来予知みたいなものです。」
『ほーん☆』
私は面倒な事は雑に流す事にしている。

「では………思い切り…いかせてもらいます。」

『あいよーこいこい☆』

私は昔読んだ事のあるパンチの聖書の一文を思い出し、呪文のように唱え………

「ぶつぶつ… ぶつぶつ… 明日の為のその1 …やや内角をねらい…えぐりこむようにしてッ!打つべしッ!」

………パンチを放った!!!


ドガアッッッ!!!!!
なんと!私のパンチは魔法バリアを貫通し、絶妙な角度でエスト様のアゴを貫いた。


『ジョーッ☆』
エスト様は謎の奇声と共に地面に膝をついた。

『ホセ………メンドーサ…☆』
そしてまた謎の奇声をあげるとそのまま良い 表情(かお) をしながら地面に倒れ込み、失神してしまった。

私はそんなエスト様を見下ろしながら、泪橋のおやっさんに感謝していた。


ー その時である!


(テレレレッテッテッテー♪)

「わわッ!」
私の頭の中でファンファーレが流れ、アナウンスが聞こえた。

(サクラのレベルが 100 に上がりました。)

「ひゃ…?いーや!上がりすぎぃー!エスト様!美味しすぎぃー!」

(サクラは魔王を倒したので「称号 : 勇者」を獲得しました。)

「んんん…?…勇者に…なった…?」

私は失神しているエスト様の上に座り、考えを巡らせてみた。
……なるほど。魔王を倒したのだから勇者である。納得の理由である。

「そうだ。ステータスを見てみよう。 ぁ!ステータスーッ!オープンッヌ!」
エスト様がピクッと動いた気がした。


  名前:サクラ
  種族:鬼
  レベル:100
  スキル:怪力(Lv100) 暴食(Lv1) ← new 偏食が進化
  称号:ぺったん鬼女 (全ステータス 20% ダウン)
     勇者 (成長補正[極]、エクストラスキル解放)


「oh …。」


ー かくしてここに勇者が誕生したのである。


「えぇぇ………。」


(つづく)