さくらんぼん🍒のリリックノート

つまりチラシの裏です。ここを見る事以上に人生の時間を無駄にする事は無いと思います。

舞い上がれ リップル 第五話 All Time High

舞い上がれ リップル 前回までは!

 ・からあげ食べた。
 ・ファミチキ食べた。
 ・自転車立ち漕ぎでのターボを解禁した。
 ・ふぁーーーーーーーーーーッ!?

クリリンのことかーーーーーッ!?
(本編とは無関係です。ちょっとやりたかったのです。)

前回の第四話はこちら
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2017 年 12 月 31 日、私は大好きな「ガキの使い」を見ながらリップルのチャートを見ていた。
正確には「ガキの使い」は生活音としてリビングを包むだけであり、その中でチャートに釘付けであった。

— リップルはそのとき 200 円 を超えていた。

元々は薦められるがまま『少しでも増えれば良いなー ホント少しで良いんだけどなー ブヒーブヒーブヒー(笑い声)で購入した、私のリップルの合計が 100 万円を超えているのである。
私はパソコンの前でじっと…不敵な笑みを浮かべてチャートを見ていた。

ー そして、年が変わる瞬間 ー ………私はジャンプをした ー 。

会社で正月休みの話題になったときに
「年越しの瞬間に私は地上に居なかったんですよ!」(最高のドヤ顔で)
と、マウントを取りにいけないのだけはどうしても許せなかった。

この年 2018 年の 三が日 は全く覚えていない。

実家には帰っているはずだが、スマホでチャートを見ていたのであろう。

2018 年 1 月 4 日にとうとう 400 円 に達し、私のリップルの合計が 200 万円を超えた。

この頃の私は、やや想像力に乏しく「都内のタワマンに住む」とか考えていた。
ちなみにだが、今ではこれが「ドバイのタワマンに住む」とか「東京タワーのライトを指パッチンで消す。」に変わっている。
聡明な読者諸君であれば、成長の度合いがうかがえる事であろう。

そして私は「リップルは 1,000 円 まで…いや、それ以上行く!」と盲信していた。

脳内麻薬のせいだろうか。お腹が減らない。眠くならない。高揚感に包まれていた。
リップルも私も All Time High 状態だった。
※ここの表現最高に上手くないですか?

しかし、2018 年 1 月 5 日にそれは突然やってきた。

天 を 目 指 し て い た リ ッ プ ル が 降 下 を 始 め た の だ — 。

それは緩やかだったが、確実に降下をしていた。

しかし、私はまたすぐに回復すると考えていた。
いや、信じ込もうとしていた。

今になってつくづく思うのだが、私は投資向きの性格では無い。
売ることができないのだ。

そしてここから地獄が始まるのである — 。

余談だが、妹は 400 円 での ATH 購入という、想像を絶する厳しい修行の末にやっと辿り着ける、人外のなせる技、そう神のタイミングでのトレードをやってのけた。
さすが私の妹である。誉れである。一族の誇りである。天才である。最高にヒップホップでロックンロールである。

— その後、妹は旅にでたと風の噂で聞いた。消息は現在のところ不明である。
(Twitterでは見かける。)

(つづく)

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