さくらんぼん🍒のリリックノート

つまりチラシの裏です。ここを見る事以上に人生の時間を無駄にする事は無いと思います。

転生してもAでした。→目指せFカップ!条件は魔王様と世界征服!? 第三話

転生してもAでした。第一話はこちら ↓
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前回までの転生してもAでした。は!?
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※画像と本文が大幅に異なる場合が希にあります。


第三話 : レベル上げ


「え…レベル上げ……ですか……?」
『そうだね☆』

「私の嫌いな言葉は一番目が 努力 で二番目が 頑張る なのですが…」
『KUZUGA☆』

『まぁいいや、まずは現状を確認してみようよ。ステータスオープンって言ってみて☆』

「なんでですか!?いやですよッ!!」

『めんどくさいなお前! 良いから言えよッ!』

「仕方ないですね… ぁ!ステータスーッ!オープンッヌ!」

『ノリノリやないかーい☆』
このツッコミはまだまだだな…ちゃんと教える必要があるな…と私は落胆した。

そして、私の目の前にゲームに出てくるようなウィンドウが開かれた。
「おおー…凄い…!」


ウインドウには私のステータスのようなものが書かれている。


   名前:サクラ
   種族:鬼族
   レベル:1
   スキル:怪力(Lv1) 偏食(Lv1)
   称号:ぺったん鬼女 (全ステータス 20% ダウン)


「oh …。」

「可憐な私が怪力?そして…ぺったん…? 20% ダウンとか酷すぎない…?」
私は目を疑った。システムにハラスメントされているのである。シスハラである。

まぁこれで異世界無双はできないと理解できた。
私はもともと最強とかチートとかには全く興味がない。
いかに#面白おかしく生きるか__ 巨乳になるか__#?これにしか興味がないのだ。
そして、今の私には最強の魔王様がバックにいる。
私自身は弱くても全然問題無いのだ。
魔王様!ファイト!

とは言え、これから ちまちま とレベル上げをするのは性に合わない。
そこで、エスト様に とある提案をしてみる事にした。

「エスト様。レベル上げの件ですが、私に考えがあります。」

『なんだーい?聞くよー☆』

「エスト様は魔王なので、経験値とか凄いと思うのです。そこでですね…。2人でスパーリング的な事をしてたらレベルが上がらないですかね?」

『なるほど。もっともな意見だね☆ いいよ!魔法でバリアを張るから思い切り殴ってみなよ☆』

「思い切り……ですか? 良いのですか?」

『レベル 1 の鬼に殴られたところでなんともないよ☆』
エスト様はふんぞり返り余裕の笑みを浮かべている。

「めっちゃフラグが立ってますけど…」

『フラグ?』

「未来予知みたいなものです。」
『ほーん☆』
私は面倒な事は雑に流す事にしている。

「では………思い切り…いかせてもらいます。」

『あいよーこいこい☆』

私は昔読んだ事のあるパンチの聖書の一文を思い出し、呪文のように唱え………

「ぶつぶつ… ぶつぶつ… 明日の為のその1 …やや内角をねらい…えぐりこむようにしてッ!打つべしッ!」

………パンチを放った!!!


ドガアッッッ!!!!!
なんと!私のパンチは魔法バリアを貫通し、絶妙な角度でエスト様のアゴを貫いた。


『ジョーッ☆』
エスト様は謎の奇声と共に地面に膝をついた。

『ホセ………メンドーサ…☆』
そしてまた謎の奇声をあげるとそのまま良い 表情(かお) をしながら地面に倒れ込み、失神してしまった。

私はそんなエスト様を見下ろしながら、泪橋のおやっさんに感謝していた。


ー その時である!


(テレレレッテッテッテー♪)

「わわッ!」
私の頭の中でファンファーレが流れ、アナウンスが聞こえた。

(サクラのレベルが 100 に上がりました。)

「ひゃ…?いーや!上がりすぎぃー!エスト様!美味しすぎぃー!」

(サクラは魔王を倒したので「称号 : 勇者」を獲得しました。)

「んんん…?…勇者に…なった…?」

私は失神しているエスト様の上に座り、考えを巡らせてみた。
……なるほど。魔王を倒したのだから勇者である。納得の理由である。

「そうだ。ステータスを見てみよう。 ぁ!ステータスーッ!オープンッヌ!」
エスト様がピクッと動いた気がした。


  名前:サクラ
  種族:鬼
  レベル:100
  スキル:怪力(Lv100) 暴食(Lv1) ← new 偏食が進化
  称号:ぺったん鬼女 (全ステータス 20% ダウン)
     勇者 (成長補正[極]、エクストラスキル解放)


「oh …。」


ー かくしてここに勇者が誕生したのである。


「えぇぇ………。」


(つづく)

転生してもAでした。→目指せFカップ!条件は魔王様と世界征服!? 第二話

前回までの転生してもAでした。は!?
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※画像と本文が大幅に異なる場合があります。

第二話 : 衝撃



魔王エスト様と共に世界征服を誓った私は早速その仕事に取り掛かろうとしていた。

「エスト様。ご進言を申し上げたいのですが、宜しいでしょうか。」

『え?うん。いいよ☆』
エスト様は読んでいた本を閉じると紅い瞳を私に向け微笑んだ。

「勇者の奴に 奇襲 をしかけましょう。」
私は親指を立て、首をカッ切るポーズをすると同時に舌を出す。

『…ん……?…は?』
エスト様から動揺が伺える。

この発想は無かったのであろう。
勝てば官軍、負ければ賊軍なのである。
正義とは歴史が決めるものなのだ。

私は説明を続けた。

「勇者が強くなる前に摘むのです。脅威になる前に刈り取るのです。殺られる前に殺るんです。進みましょう。……冥府魔道を。」
私は再び親指を立て、首をカッ切るポーズをすると同時に舌を出し、白目を剥き出した。


『……ち、ちょっと待って…まずは異世界召喚されたばかりだからさ?…自分のステータスを確認するとか、世界の事を確認するとか…もっとこう…色々あるよね?』

…ふむ。なるほど。エスト様の言うとおりである。
異世界に召喚されてまだ数分しか経っていない。

私には…まずどうしても確認しなければならない事がある。

憧れの…夢に焦がれた Fカップ(巨乳) を目の前にぶら下げられ、私はいささか浮き足だっていたようだ。

「そうですね…エスト様…私はこの異世界に召喚されましたが…」

エスト様は溜め息を漏らしながら言った。
『元の世界に戻る方法ならないよ?あきらめてね☆』

私はエスト様の言葉を遮るように続けた。

「……鬼に転生させる時に…胸を大きくするとか、胸の大きい種族にするとか…選択肢は色々とあったと思うのですが、そこんとこ…ぶっちゃけ どうなのでしょうか?」

『元の世界に帰るとかよりも人間じゃ無くなったことよりも胸だった!』

たらればを言っても仕方ありませんが、もっとこう…なんと言うか…セクシー↑ダイナマイッ★なサキュバス的な種族もあったと思うし、て言うかむしろサキュバスが良かったしッ!?…なんでサキュバスじゃねーんだよ?…どう考えてもサキュバス一択だろ?みたいな?なんで鬼なのですか!?」

『めっちゃたらればを言ってくる!』

「あーはいはい。鬼で良いです。私は鬼でーす。鬼ですよーだwww種族は鬼!…鬼てwww豆にビビればいいですかwww」

『お姉ちゃん…捻り潰してやろうか☆』
エスト様の周囲の空間がドス黒い闇に包まれ始めた気がした。

私は 長い溜め息を吐き、やれやれ というリアクションをしながら勇者の話に戻すことにした。

「…えっと…先ほどの勇者野郎への奇襲の件ですが、きちんとご説明をさせていただきます。」

『続けてみて☆』

「奇襲と言っても殺してしまうのはもったいないので、こちらの味方につけるのです。」

『ふむふむ☆』

私は拳を強く握りしめながらこの完璧な作戦の説明を続ける。

「ハニートラップで |手籠め《てごめ》 にするのです。なぁに…男なんてみんな…頭の中は ”乳・尻・太もも” ですよ…そうなんです…そういう生き物なんですよ…チクセウ!チクセウッ!」
私はハンカチを噛み締めながら泣き崩れた。

『前世で何があったの!?』

「私はですね!?太陽とか青い空とか…そういうものが大嫌いなんですよ!」
握りしめた拳からは血が滴り始めていた ー。

『って…”乳・尻・太もも”…?お姉ちゃんは揃ってないんじゃない?』


「えっ?」
『えっ?』
この小娘は私の禁忌に触れた気がしたが、私は気のせいという事にした。
確認したらきっと泣いてしまうから ー。

そして、エスト様は溜め息を漏らしながら淡々と説明を始めた。

『まず、私たちが今いる場所はね、とあるダンジョンの最深部なの。…ここでね…昨日…私が生まれたのよ。これから魔王軍を組織して世界征服をするわけなのさ☆』

「あれ?今はエスト様と私だけなのですか?魔王軍ではなく、魔王パーティー?…ん…?……あ、そうなの?昨日生まれたって事は…小娘!…お前は0歳なんだな?お?」

『いきなりのタメ語きた☆』

『まずはね。お姉ちゃんも私もこのダンジョンの外に出るためにレベル上げをしないとならないのだ☆』
エスト様は斜めピースサインを自分の目に当ててウィンクをした。
正直かなりイラッとしたが大人なので我慢した。


「レベル…上げ…ダンジョンから…脱出…?」
『うん☆』

「いきなり最強とかじゃないの?」
『じゃないの☆』

「魔王なのに?」
『なのに☆』


「えぇ…?」
告げられた超絶メンドくさい事実。


ー 私はこれからどうなってしまうのか。


(つづく)

次回!私、サクラのスキルが明らかに!?

転生してもAでした。→目指せFカップ!条件は魔王様と世界征服!? 第一話


※画像はAIで作成しました。
※画像と本編の内容が異なる場合が希にあります。


第一話 : 転生してもAでした。



ー これは私、サクラが世界を征服する物語。


……
………

『 …お姉ちゃん!お姉ちゃん!起きてよ? 』

誰かが私を起こす声がする。
誰かが私の身体を揺さぶっている。

…ぅん?
……おかしい?

誰かが部屋に居るが、私は一人暮らしなのだ………けど?

「 え!? 」
慌てて身を起こすと、知らない 女の子 が私を見つめている。

「 なんで!?お嬢ちゃん…?だれ…?…どうした…の…? 」

質問を投げかけながらも目に入る景色から、私の寝室とは違う場所に居ることを理解していった。

知らない部屋に居る。知らない女の子が居る。

そして、女の子の顔色は青白く、頭の左右からは ツノ が生えていた。

「 は?なに?ここどこ!?…今日は会社で大事な会議が…って!お嬢ちゃんの頭からツノッ!? 」

パニックの私を見つめながら、女の子は嬉しそうに手足をバタバタさせて口を開いた。

『 えっと。まずは…私の名前は エストだよ☆ 魔王でぃーーーっす☆』

「…はぁ…?」

『この世界はお姉ちゃんの居た世界とは違いまーーーッす☆ ちなみに今、私達が居るこの場所は とあるダンジョンの最深部 だよーにぱーッ☆』

「…ダン…ジョン……?」

『昨日ね?ひょんな事から私が魔王になってしまったので、サポーター召喚ガチャを回したらお姉ちゃんが選ばれたんだよ☆ 』

「…が…ガチャ…?」

『お姉ちゃんにはこれから私の 世界征服 を手伝ってもらいまーーーッす☆ 』

「わぁぉ…たのしそぅ…?」

女の子は紅い瞳をキラキラさせながらさらに言葉を続ける。

『 あー☆ そうそう!お姉ちゃんはもう人間ではありませんッ☆ 召喚の時に にしてまーすッ☆ 』

「…へぇそうなんだ……オニ…?」

早々と動いていた薄紫の唇が閉じると、魔王エストはとてもやりきった表情をした。

徐々に私が置かれている状況が頭に入ってきた。

巷で流行りのアレだ。異世界転生だ。
人間側が召喚したのではない。
魔族側が召喚してきた!?

細かい事は気にしない雑な性格が私の長所なのだが、さすがに混乱は隠せなかった。

「 …んッ?人間じゃなくて鬼? 」
『 うんッ☆ 』

「…えッ!?」

ドヤ顔のエストにイラッとしつつも、慌ててベッドから飛び出し、部屋の中を物色すると鏡を見つけた。

…おそるおそる…自分の姿を鏡に映す。


……

「 …ぇ? …若返ってる…?」
そこには10代後半くらいの若々しい自分がいた。

「 ……けど! 」
『 けどー? 』
エストは嬉しそうに相槌をうってくる。

私の頭から 見慣れぬもの が生えていた!

「 …頭から ツノ が生えとるやないかーい! 」
『 だって鬼だもーーん☆ 』

ショックを受けている私とは真逆に、エストはとても嬉しそうだ。

「…お…鬼だなんて…そ、そんな…これからは豆を食べる事はできないの…?……豆腐は?…豆乳は?…そして何よりも大好きな納豆は…!?」

『気にするところそこなの!?』


「 ……ハッ!? 」
それよりもなによりも気になる箇所があった。

私は に手を当てる。

スカッ…!

私は再度 に手を当てる。

スカッ…!スカッ…!

……期待はすぐさま落胆へと変わった。


「 胸はそのままの… Aカップ(貧乳) なのね…」

『 元の世界の姿を再現しないとね☆ 』

「どうせなら……せっかくなんだし…なんて言うか…もっとこう… Fカップ(巨乳) に… 」

『 お姉ちゃんは胸が ぺったんこ☆ ぺったんこ☆

「おいぃ!?…小娘…金棒はあるのかな?…そして…そこに正座してくれないかな?」

『殺気の籠った笑顔ッ!』

私はやたら煽ってくるこの小娘を…乙女の禁忌に触れたこの小娘を殴ろうと決めた。

その時、小娘は何か閃いたような表情で楽しそうに言った。

『 あッ!じゃあさ☆ じゃあさ☆』
「…?」

『世界征服をしたら Fカップ(巨乳) にしてあげr「はじめましょう。魔王エスト様。世界征服を。 」
 
私は食い気味に世界征服の決意をあらわにし、魔王エスト様の手の甲にキスをした。

そう。心からの忠誠を誓ったのである。


『 ふッ☆ふははははははははははは☆』
「あははははは!あーッはははははッ!」

私たちの高らかな笑い声が、この異世界に響き渡った。


ー こうして私の世界征服が始まったのである。


(つづく)

マイライフん

Hey Yo!! 女神降臨 寝巻きで押韻 女神君臨 てか自由人

埼玉産まれアリアナ・グランデ
わーたし さくらんぼん 誰が言った? 昼行灯 (上手いこと言うね)

仕事をサボるが ひとこと書こうか

仮面ライダー好きなさいたまライマー 昼はアイティーファイター
柿ピー ファミチキ 片手に 空きっ腹Twitter ダイバー

インプラントはめたとし ても インスタントラーメン頼りに 生きる
スターバックス も良いけど コスパは朝マックセットコーヒー

毎晩深夜が コアタイム 晩酌しながら ドラマチックドラマ観る

ブランド物なんていらない 幽波紋(スタンド)のが歓迎だい!
高級車なんていらない 公休加算せいやマジ!

これから ”成功” して “成長” して “栄光” 掴んで “帝王” になっても 見失わない “平常” ”Hey どう”よ!

(#コーラス) ※ウィーン少年合唱団
肉まん ファミチキ クリームパン よく考えたら 今が幸せ これ以上イラネ
仕事忙しいけど暇よりマシ
あ、でも安定して中トロは食べたいの

(#1億回リピート)

舞い上がれ リップル 第六話 おむすびころりん

舞い上がれ リップル 前回までは!

 ・からあげ食べた。
 ・ファミチキ食べた。
 ・自転車立ち漕ぎでのターボを解禁した。
 ・ふぁーーーーーーーーーーッ!?
 ・私ハイテンション、妹が旅に出た。

悲しい顔をしてみました。肉まん食べながら。

前回の第五話はこちら
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2018 年 1 月の事は今思い出しても目頭が熱くなる。
徐々に下がっていくリップル。

年末の急上昇時の脳汁で依存症になっていた私はそれでも上がると信じ、マイニングを続けた。

そして発生した CoinCheck ハッキング事件
(私はマイニングを開始してからは販売所(CoinCheck)では無く、取引所に移行していた)

この事件をきっかけに日本の仮想通貨界隈から脱出する人が急増したはずだ。

待てども待てども上がらない、下がるが、たまに上がるという状態のリップル…
それでも原資は回収しており、心のどこかに余裕があった。

数ヶ月もするといつしか私の生活も徐々に普通を取り戻していた。
マイニングはすれど、あれほど見ていたチャートは日に 1 回、見るか見ないかになっていた。

早寝・早起きをし、満員電車に揺られ、仕事に勤しみ、美味しいものに舌鼓を鳴らす。

何年も繰り返してきたいつもの日常であった。

あとは妹とずっとモンストやってた。

  私 LINE「モンストやろうずwww」
  妹 LINE「うはwwwおkwww」

そしてモンストのせいで寝不足になるのであった ー 。

あ、あとはパズドラもやってた。

(つづく)

舞い上がれ リップル 第五話 All Time High

舞い上がれ リップル 前回までは!

 ・からあげ食べた。
 ・ファミチキ食べた。
 ・自転車立ち漕ぎでのターボを解禁した。
 ・ふぁーーーーーーーーーーッ!?

クリリンのことかーーーーーッ!?
(本編とは無関係です。ちょっとやりたかったのです。)

前回の第四話はこちら
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2017 年 12 月 31 日、私は大好きな「ガキの使い」を見ながらリップルのチャートを見ていた。
正確には「ガキの使い」は生活音としてリビングを包むだけであり、その中でチャートに釘付けであった。

— リップルはそのとき 200 円 を超えていた。

元々は薦められるがまま『少しでも増えれば良いなー ホント少しで良いんだけどなー ブヒーブヒーブヒー(笑い声)で購入した、私のリップルの合計が 100 万円を超えているのである。
私はパソコンの前でじっと…不敵な笑みを浮かべてチャートを見ていた。

ー そして、年が変わる瞬間 ー ………私はジャンプをした ー 。

会社で正月休みの話題になったときに
「年越しの瞬間に私は地上に居なかったんですよ!」(最高のドヤ顔で)
と、マウントを取りにいけないのだけはどうしても許せなかった。

この年 2018 年の 三が日 は全く覚えていない。

実家には帰っているはずだが、スマホでチャートを見ていたのであろう。

2018 年 1 月 4 日にとうとう 400 円 に達し、私のリップルの合計が 200 万円を超えた。

この頃の私は、やや想像力に乏しく「都内のタワマンに住む」とか考えていた。
ちなみにだが、今ではこれが「ドバイのタワマンに住む」とか「東京タワーのライトを指パッチンで消す。」に変わっている。
聡明な読者諸君であれば、成長の度合いがうかがえる事であろう。

そして私は「リップルは 1,000 円 まで…いや、それ以上行く!」と盲信していた。

脳内麻薬のせいだろうか。お腹が減らない。眠くならない。高揚感に包まれていた。
リップルも私も All Time High 状態だった。
※ここの表現最高に上手くないですか?

しかし、2018 年 1 月 5 日にそれは突然やってきた。

天 を 目 指 し て い た リ ッ プ ル が 降 下 を 始 め た の だ — 。

それは緩やかだったが、確実に降下をしていた。

しかし、私はまたすぐに回復すると考えていた。
いや、信じ込もうとしていた。

今になってつくづく思うのだが、私は投資向きの性格では無い。
売ることができないのだ。

そしてここから地獄が始まるのである — 。

余談だが、妹は 400 円 での ATH 購入という、想像を絶する厳しい修行の末にやっと辿り着ける、人外のなせる技、そう神のタイミングでのトレードをやってのけた。
さすが私の妹である。誉れである。一族の誇りである。天才である。最高にヒップホップでロックンロールである。

— その後、妹は旅にでたと風の噂で聞いた。消息は現在のところ不明である。
(Twitterでは見かける。)

(つづく)

次のお話
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舞い上がれ リップル 第四話 リップル急騰

舞い上がれ リップル 前回までは!

 ・からあげ食べた。
 ・ファミチキ食べた。
 ・自転車立ち漕ぎでのターボを解禁した。

前回の第三話はこちら
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こんな髪型も良いですよね?ん?リップル?
どうせ今もヨコヨコしてるか下がってるかだからどうでもよくないですか?お腹空きましたね。肉まん食べますか? 1 個 1,000 円です💕

2017年12月 世間は仮想通貨に対して異様な雰囲気を放っていた。

テレビを付けると CoinCheck の CM が流れている。
ネットサーフィン中のウェブ広告では bitFlyer の広告が表示される。

「儲かる」と認識され、明らかに新規参入者が増え、仮想通貨は過熱していた。

そんな中、私は相変わらずマイニングに精を出し、リップルを増やす事で壊れた身体を誤魔化す生活を送っていた。

ー そして 12 月の中旬頃からリップルに異変が起こった。

30 円近くを推移していたのだが、急に 50 円を突破し、すぐさま 100 円を超えたのである。

客先でチャートを見た私は奇声をあげた。

「ふぁーーーーーーーーーーッ!?」

これは甲子園のサイレンのマネでは無い。

  (おばあちゃん!私ね?大きくなったら甲子園のサイレンになる!)
  (ふふふ...さくらんぼんならなれるかもねぇ…。)
  (えへへ!私の声でみんなが甲子園で野球するんだ!)
  (そうかいそうかい。それは楽しみだねえ…。)

お婆ちゃんがいつも褒めてくれた自慢のモノマネのレパートリーの中の 1 つではあるが、この時は違った。
※ お婆ちゃんがいつも私を残念そうな目で見ていた気がするが、それはまた別の物語

妹もきっと同じ奇声を発していたに違いない。
この呪われた血には逆らえないのである。

気がつくと自然と神に祈っていた。

「リップルが無事に飛び立ちますように...舞い上がりますように...舞い上がれリップル!」
 ここでタイトル伏線の回収

妹とはこまめに LINEで情報交換をしており、

  私「つうかもう仮想通貨じゃなくて加速通貨やんけ!シースーやで!毎日シースーやでシスター!」(押韻)
  妹「バカが!」
  私「んまぁッ!?」(脳内で中トロ食べてて美味しいの意)

ウッキウキのノッリノリでこのような会話をしていたのを覚えている。

そして年末が近づくにつれ、リップルは更に加速し、2018 年 1 月 1 日にリップルはついに 200 円を超えたのである。

「ふぁーーーーーーーーーーッ!?」

(つづく)

次のお話
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※ オリジナルからちょっと手直ししています。

舞い上がれ リップル 第三話 壊れゆく日常

この物語は…とある 天才美人女性エンジニアが 仮想通貨リップル XRP を購入し、億万長者になり、ドバイのタワーマンションを購入し、外国っぽくホームパーティーを開催しようとするが、友達が居なかったので 1 人でシャンパンを空けるまでの物語である。(つまり永久に終わらない)

あいは〜きせ〜き〜を〜しんじ〜るちか〜らよ〜♪

前回の第二話はこちら
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前髪がある髪型のが好きなんですけど、皆さんどう思いますか?(どうでもいいわ)

はじめて仮想通貨のリップルを購入してからというもの、私の生活は激変した。
ことあるごとにチャートのチェックをしていた。

何しろチャートを見る度にお金が増えていくのである。

毎月仮想通貨に投資する金額を決め、節約生活を開始した。

さらに仮想通貨について調べる毎日の中で「マイニング」に辿り着くのに時間はかからなかった。
自作パソコンが好きな私には、まさにマイニングは天啓だった。

すぐに秋葉や Amazon でパーツを買い漁り、グラボ 3 枚刺しのリグマシンの構築をした。
約 40 万円ほどかかっただろうか。この多額の出費よりもワクワクの方が勝っていた。
ちょうど知人と会社を起業したばかりの時期であり、収入が減り、不安定であるにも関わらず....である。

土日はひたすらにマイニングの画面を眺め、更に効率の良い場所を探し求めた。

睡眠も忘れるほどに没頭していた。
食事も食べたのか食べてないのか分からないような日々だった。

完全に我を見失っていた。

仕事のパフォーマンスは確実に落ちていた。

自分が壊れて行っているのを理解しつつも、それでも、それよりも、この生活に満足していた。

楽しかった。充実していた。

妹にも仮想通貨を教えた。
CoinCheck 民が 1 人誕生していた ー。

ーそして物語は運命の2017年12月を迎える。

(つづく)

次回
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舞い上がれ リップル 第二話 こんにちはリップル

この物語は…とある 天才美人女性エンジニアが 仮想通貨リップル XRP を購入し、億万長者になり、ドバイのタワーマンションを購入し、外国っぽくホームパーティーを開催しようとするが、友達が居なかったので 1 人でシャンパンを空けるまでの物語である。(つまり永久に終わらない)

あいは〜きせ〜き〜を〜しんじ〜るちか〜らよ〜♪

前回の第一話はこちら
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今回もこの記事の為に撮影しました。
キス顔です。キャーハジュカチー💕
でもアフロです。

暑くなり始めた 2017年7月のある日、CoinCheck から口座開設完了のハガキが届いた。
唐揚げをたくさん食べることができる仮想通貨の世界への招待状だ。

「入金しないとならないよね。」

私は、はやる心を抑えながらコンビニに向かい自転車を漕いだ。

「ターボ!」と叫び、立ち漕ぎに切り替え、オナラをするわけは無かった。

あの日と違い、私はもう大人なのだ。

コンビニに着くとまず確認する事がある。
それはファミチキの在庫確認である。
私はコンビニに入ると滲み出る汗もそのままにレジヨコのショーケースをキッと睨み付けた。
ファミチキの在庫が十分である事を確認すると、最高に気持ち悪い笑顔で店員に軽く会釈をした。感謝は大事なのである。
心なしか店員が怯えているように見えたのは暑さのせいだと思う事にした。

ATM をぎこちない手つきで操作し、3 万円の入金を終えると私は足早にレジに向かった。
そう、ファミチキを購入するのである。 店員さんにファミチキを注文し、意気揚々と帰宅した。

気分が浮きだっていたせいか「ターボ」の封印を解いたのを今でも覚えている。

初めて買う通貨はリップルと決めていた。
後輩はイーサリアムを薦めていたが、仮想通貨初心者の私からするとその価格は高いように見えた。

「なんかいっぱい買える!うっほほーい!」という理由で
リップル XRP を選択した。
ー リップルは 1 枚 17 円だった。

慣れない手つきで CoinCheckアプリから購入手続きを完了すると、得もいえぬ満足感が私を包んだ。
これで私も仮想通貨の世界の住人となったのだ。
一生唐揚げに困らないのだ。

リップルの購入を終えると私は冷えたファミチキを食し、お酒を飲み、いつもの雄叫びをあげた。

我に返り、ひとしきり泣いたあと、オフトゥンについた。

この 3 万円が後に富をもたらしてくれる。その時の私はそう信じていた。

ー 今思えばこれが私の運命を大きく変えたのである。そう、地獄の日々の始まりであった。

(つづく)

次のお話

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舞い上がれ リップル 第一話 仮想通貨とな!?

この物語は…とある 天才美人女性エンジニアが 仮想通貨リップル XRP を購入し、億万長者になり、ドバイのタワーマンションを購入し、外国っぽくホームパーティーを開催しようとするが、友達が居なかったので 1 人でシャンパンを空けるまでの物語である。(つまり永久に終わらない)

あいは〜きせ〜き〜を〜しんじ〜るちか〜らよ〜♪

この記事の為に撮影しました。
iPhoneのフロントカメラでこれと同じ表情しています。
アヒル口ですよ?可愛いですね?な?おい?
おぃぃ!?

2017 年の 7 月、私は転職した後輩と久しぶりに会い、上野の大衆居酒屋で飲んでいた。

後輩「そう言えば桜桃(さくらんぼ)さんは仮想通貨やってます?」

「ん?なぁにそれ?それより唐揚げ食べよう唐揚げ!店員さーん?この店の唐揚げ全部!かかってこい!」(ガッツポーズ)

後輩「あ、一皿で良いです。こいつは無視してください。バカなんで。あれ?桜桃さんともあろう方が仮想通貨を知らないんですか?」

「し、知ってるわよ!唐揚げでしょ!」(割り箸でピッとしてウィンク)

後輩「…」

「な、なによ!給湯室の魔女と呼ばれた私をなめるんじゃないわよ!」

後輩「魔法かってくらいの速度で給湯室のお菓子が消えますもんねwww」

「ふふふ…やめてよね…照れるわ…」

後輩「ってそんなんどうでも良いわ!クソが!ちょっとこれ見てください。」

「んー?唐揚げの写真かな?どれどれ」

ー 後輩は私にスマホアプリのポートフォリオを見せてきた。

後輩「イーサリアムってやつを 3 万円分だけ買ってみたんですけどね。こんなに増えたんですよ。」

「3 万円がこんなに!?」ガタターン!(イスから転げ落ち、空飛ぶ唐揚げ)

後輩「これ、多分もっと増えますよ?」

「もっとですって?」(飛んでた唐揚げをマシュマロキャッチ)

「ちょっと待ってね。店員さん!この唐揚げを作った方を呼んでいただけますか?是非ともお礼を言いたいのです。」

後輩「やめてください。いやマジで。てか話聞けよ!」

「仕方ないなーふふ…はい、唐揚げ」

後輩「クソが!」(唐揚げ払いのけながら)

(嗚呼…唐揚げ美味しいのに…可哀想な子…)

後輩「何を思ったのか知らねーがお前の脳のが可哀想だからな!」

「んまぁ!?」(唐揚げ美味しいという意味)

ー その場で後輩に勧められるがまま、Coincheck のアプリをインストールし、KYC まで済ませることに。

後輩「ちょwww何してんですかwww」

「ん? KYC する人に笑いと言う名のプレゼントを…」(唐揚げと一緒の写真で KYC)

後輩「絶対審査通んねーからなwwwやりなおせよお前www」

「今の日本には遊び心が足りないのよね。」(めっちゃ含み笑いで KYC )

後輩「あ、その顔面白い」

「送信っと」

後輩「通んねーからな?バカが!」

(ナレーション:田口トモロヲ)
ー そして無事に? KYC も通り? マジで? 桜桃は仮想通貨の世界に飛び込んだのである。(つづく)

  糸冬
制作・著作
━━━━━

次のお話

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